創造力の定義というものは、状況に応じて常に変化する
「この仕事をすれば、社会や環境、経済にいい結果をもたらす。ある種の公共利益をもたらす。」といったことを自分の価値の源にするべき。
デジタル技術は「だれもが使うことができる」ということが重要。それが社会のイノベーションにつながる。
李登輝氏は台湾の人々が何を欲しているかを常に考えていた。けっして「自分は何をしたいか」ではありません。
DXについても、もっとも重要なのは「持続可能な発展」であり、誰も置き去りにしない「インクルージョン」という姿勢。
デジタル社会を生きるためには、次にあげる3つの要素が必要。
- 自発性
- 相互理解
- 多種多様の異なる人たちとシェアしあい、相互理解しあうことを厭わない
- 共好
- どうやって皆が受け入れることのできる価値観を見つけ出せるのかを考えながら共同で作業する
やれ これからはAIだ、DXの時代だ、 と言葉だけが先行しがちな日本社会に日本企業。
本書の中で オードリー・タンは「AIと人間の関係は、ドラえもんとのび太のようなもの」と言っている。
AIもDXも使い所次第、使う人間次第。あくまで人をサポートするツールであり手段。
業務効率改善、生産性の向上だけがデジタル化の目的であれば、持続可能な発展は望めない。
その先に本当の人としての幸せがなにか、がない限り。
これからのデジタル化社会で生きていくうえで必要なことを教えてくれる1冊。
こんな人におすすめ
- これからのデジタル社会がどうなるのか興味のある人
- オードリー・タンに興味のある人
- 自分が何をすべきなのか迷っている人
著者
オードリー・タン
登録情報
- ASIN : B08MF877HP
- 出版社 : プレジデント社; 第1版 (2020/11/29)
- 本の長さ : 212ページ