2022年本屋大賞の授賞式が、2022年4月6日おこなわれました。
大賞は、逢坂冬馬さんの『同士少女よ、敵を撃て』が受賞しました。
大賞受賞も「深い絶望の淵」と異例のコメント
『同士少女よ、敵を撃て』は、第2次世界対戦時の独ソ戦が舞台。
モスクワ近郊の農村に暮らす少女が、母親を殺された復讐(ふくしゅう)のため、女性狙撃手になる姿を描いた物語。
おりしもウクライナとロシアの間で戦争が勃発。
「私の心は、ロシアによるウクライナ侵略が始まった2月24日以降、深い絶望の淵にあります。戦争に反対し、平和構築のための努力をします。それは、小説を書くうえでも、それ以外の場面でも変わりはありません」
と、コメントも大賞受賞の喜びよりも世界平和を願うものとなりました。
デビュー作で数々の賞を総なめ
『同士少女よ、敵を撃て』がデビュー作となる逢坂冬馬さん。
- キノベス! 2022 第1位
- 2022年本屋大賞大賞受賞
- 第166回直木賞候補作
- 第9回高校生直木賞候補作 *2022年5月22日(日)に行われる選考会を経て大賞が決定
- 第11回アガサ・クリスティー賞大賞受賞
デビュー作にて数々の賞を受賞した話題作。
『同士少女よ、敵を撃て』
著者
逢坂冬馬
登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2021/11/17)
- 発売日 : 2021/11/17
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 496ページ
- ISBN-10 : 4152100648
- ISBN-13 : 978-4152100641
- 寸法 : 13.1 x 2.7 x 18.8 cm
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本屋大賞とは?
本屋大賞は、書店員の投票だけで選ばれる賞です。投票参加資格者は、新刊を扱っている書店の書店員であること(アルバイト、パートも含む)。
過去一年間で、書店員自身が自分で読んで『面白かった』 『お客様にも薦めたい』『自分の店で売りたい』 と思った本を投票します。
まさに本好きが選んだ本好きのための本の賞、といえますね。