「失敗」や「負け」たときに読め!おすすめ4冊

普段の生活でもビジネスの世界でも「失敗」はつきもの。

だからといって、仕方がない、つぎ行こう!つぎ! と振り返らないのはいけません。

その「失敗」は何が原因で起こったのかを究明し、その失敗から学び、次へすすむことが大切です。

「失敗」「負け」の重要性が身に染みる4冊を紹介。

失敗の本質 日本軍の組織論的研究 

日本人の本質的な体質のなんともいえない残念感 がわかる1冊。

こんなこと会社でおこってないですか?

  • トップからの支持があいまい
  • 大きな声の意見が通ってしまう
  • データ解析がおそろしくご都合主義
  • おおきなプロジェクトほど責任者があいまい

うわっ、うちの会社じゃん、って思った人も多いはず。

「失敗の本質」は、

  1. ノモンハン事件
  2. ミッドウェー海戦
  3. ガダルカナル作戦
  4. インパール作戦
  5. レイテ海戦
  6. 沖縄戦

太平洋戦争において主要な上記6作戦において、日本軍がどのような戦い方を選択して、なぜ負けに至ったのかを徹底的に解明しています。

今でもなんとなくわかるけど、この本を読めば、アメリカ人の合理的な組織、人事への考えと日本人の精神論的な体質、組織、人事に対する考え方の違いがよりはっきりと理解できます。

そして今の日本って戦争当時からあまり変わってないな と思うことも。

これからの日本人としてどのようにあるべきか を考えさせられる良書。

著者

登録情報

  • ASIN ‏ : ‎ B00BN16XX8
  • 出版社 ‏ : ‎ ダイヤモンド社; 第69版 (1984/5/31)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1984/5/31
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • ファイルサイズ ‏ : ‎ 6815 KB
  • Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) ‏ : ‎ 有効
  • X-Ray ‏ : ‎ 有効
  • Word Wise ‏ : ‎ 有効にされていません
  • 本の長さ ‏ : ‎ 365ページ

昭和16年夏の敗戦

場の空気に流されて間違った意思決定がされてしまうおそろしさ がわかる1冊。

こちらも太平洋戦争から学ぶ書籍。

日米開戦前、日本全国からエリートが集められ総力戦研究所が設立された。そこでは各種データをもとにアメリカと戦争になった場合のシミュレーションを重ねる。

そして出された答えは 日本必敗、 戦争をすれば必ず負けるという結論。

しかし、この日本必敗の結果はときの近衛文麿内閣の政策決定反映されることなく、戦争に突入することになります。

シミュレーションの結果は、実際の戦況とほぼ同じでした。どのようにして、この精度の高い結果を導き出せたのか、どのように結果は報告されたのか、が当時の研究生たちへのインタビューをもとに克明に描かれています。

歴史から学ぶ、というと大げさに聞こえるけど、「失敗の本質」とあわせて読むことで、日本人とはなんだ?と自戒をこめて学べると思います。

著者

猪瀬直樹

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 中央公論新社; 新版 (2020/6/24)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2020/6/24
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 296ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4122068924
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4122068926
  • 寸法 ‏ : ‎ 10.6 x 1.3 x 15.2 cm

われ破れたり

負けをみとめる潔さ 、人の器の大きさが伝わってくる1冊。

プロ棋士としてはじめてAI将棋と対局し、そして破れた 故 米長邦雄 元日本将棋連盟会長の書。

この対局で米長邦雄棋士は、奇想天外とも思える1手目6二玉を指します。なぜ この1手目にたどり着いたのか、そして相手が人間とは違う、コンピュータならではの対局準備から敗戦の理由、そしてこれからの将棋界についてなど、すべてが語られれています。

未知のものにたいするとき、出来得る限りの準備を行い相対す姿勢からは、学べることが多いのではないでしょうか。

またこの対局では負けてしまいましたが、将棋界はここから電脳戦、インターネット中継、対局中の評価値など新しい試みが次々と出てきて新たなファンを開拓。

さらに藤井聡太棋士の出現で、将棋をしらない人たちの間でも、普通に話題にあがるようになってきました。

将棋界発展のために自身の負けはいとわずにコンピューターとも対局する。米長邦雄さんの日本将棋連盟会長としての責任感とプロ棋士として勝負に対する情熱の暑さに胸をうたれます。

先を見据え、そこにむかってやるべきことをやる ことの大切さが学べます。

著者

米長邦雄

登録情報

  • ASIN ‏ : ‎ B07DCLXJXG
  • 出版社 ‏ : ‎ 中央公論新社 (2017/8/25)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2017/8/25
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • ファイルサイズ ‏ : ‎ 1953 KB
  • Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) ‏ : ‎ 有効
  • X-Ray ‏ : ‎ 有効にされていません
  • Word Wise ‏ : ‎ 有効にされていません
  • 本の長さ ‏ : ‎ 173ページ

負けをいかす技術

失敗があるから今がある ことがわかる1冊。

為末大。

陸上400mハードルで世界と勝負してきたアスリート。日本人には絶対獲れないと思われていた陸上トラック種目、それも400mハードルで世界陸上で2つのメダルを獲得したスーパーアスリート。

初出場のシドニーオリンピック。予選でまさかの敗退。しかも転倒。このときは相当、落ち込んだようです。

しかし、このときの転倒がなければ、そのあとのメダルは無かったと断言できる、と為末さんは言い切ってます。

失敗や負けを恐れると、無難な選択をしようとするあまり時間をロスして、結局は人生が短くなってしまう、と為末さんは言います。

大事な経験は、トライ&エラー。挑戦してきた経験が人生の感を鍛えてくれる。

著者

為末大

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 朝日新聞出版 (2013/4/19)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2013/4/19
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 236ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4022510803
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4022510808

「失敗」や「負け」を認めてふりかえる

4冊ともに共通するのは、なにが原因で「失敗」「負け」がおきたのか、しっかりと原因を究明していること。

「失敗」や「負け」から目をそらさず、むきあい次へ挑戦することで、さらに前へすすもうとする。

確かに場の空気で思っていることと違う方向へ、物事がすすみそうになることもあります。意思決定のありかたについても学べる4冊です。

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