2022年2月24日 ロシア軍がウクライナへ侵攻。
よもや21世紀の時代に領土的野心から侵略戦争が起ころうとは。背景にはアメリカ、NATO vs ロシア という構図がみえて、あるいみ超大国同士の戦争。
人類が宇宙旅行を楽しもうかという時代に、地球の地理的な関係が力学をうみ争いがおこる。
混沌とした時代に読んでおきたい、地政学がわかる書籍を紹介。
『「帝国」ロシアの地政学 (「勢力圏」で読むユーラシア戦略)』
ウクライナ、ジョージア、バルト三国から北極、そして北方領土まで。ソ連崩壊後のロシアをとりまく環境と領土的野望に外交政策。
安全保障に独立性が無くて他の大国の影響を受ける国は主権国家ではない。
これは、プーチンが持っている主権国家にたいする考え。
まさに正当な開戦理由もなく、主権国家ウクライナへ全面戦争をしかけたロシア。さもありなんという感じですね。
北方領土問題を抱える日本にとっても、他人事ではない。
ロシアという国家をしるための1冊。
著者
小泉 悠
登録情報
- 出版社 : 東京堂出版 (2019/6/26)
- 発売日 : 2019/6/26
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 296ページ
- ISBN-10 : 4490210132
- ISBN-13 : 978-4490210132
『教養としての「地政学」入門』
読んだ本は1万冊以上、歴史についても深い造詣をもつ出口治明氏の著作。
地政学入門というタイトルどおり、地政学とはなにか? 地政学の定義から陸の地政学、海の地政学 それぞれのエリアでの歴史的考察から地政学を考えます。
そして最後に日本の地政学についての考察。
地政学について、そのなりたちから広く知りたいという方におすすめの1冊。
著者
出口治明
登録情報
- 出版社 : 日経BP (2021/2/25)
- 発売日 : 2021/2/25
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 310ページ
『米中もし戦わば 戦争の地政学』
トランプ前大統領 就任前に書かれた1冊。著者はのちにトランプ前大統領の大統領補佐官 国家通商会議議長をつとめたピーター・ナヴァロ氏。
本書 第1章 米中戦争が起きる確率 のなかで
歴史上、既存の大国と台頭する新興国が対峙したとき、戦争に至る確率は70% を超える。
といきなり衝撃的な内容ではじまります。
この本が書かれた2016年当時には、複数の空母群を持っている軍隊はアメリカだけでしたが、いまや中国も2隻の空母をもち急速に軍備を増強している。
本誌 解説を書いている飯田将史氏も、中国海軍は質量をともにアメリカ海軍を追い抜く可能性を指摘している。
中国海軍は間もなく質量共に米海軍を追い付く可能性=飯田将史
https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20210706/se1/00m/020/028000c
中国とアメリカ。2大国にはさまれた日本。
いま読みなおしたい1冊。
著者
ピーター・ナヴァロ
登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2016/11/29)
- 発売日 : 2016/11/29
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 412ページ
『地政学入門』
元外交官 佐藤優氏の地政学の講義を文書化。
語り口調で書かれているので読みやすく、理解しやすいです。
本書内でロシアの国境観も語られている箇所があります。ロシアは国境を「線」ではなく「面」で考えそして緩衝地帯が必要であると。
東へ伸びてきているNATO加盟国、そして現在おこっているウクライナ侵攻。
なるほど、と妙に納得できてしまう。
宗教観や人種、政治にからめて幅広く地政学を考察している1冊です。
Google Earthと一緒に読むことをおすすめします。
著者
佐藤優
登録情報
- 出版社 : KADOKAWA (2021/11/10)
- 発売日 : 2021/11/10
- 言語 : 日本語
- 新書 : 312ページ
- ISBN-10 : 4040823885
- ISBN-13 : 978-4040823881
- 寸法 : 10.9 x 1.4 x 17.4 cm